About
Hiromi Ito
【華れき】
・OL生活を経て、いつしか趣味で始めたフラワーアレンジメントの道へ
・平成17年、フラワーアレンジメント教室 第一号教室を開講(2017年1月現在、愛知・三重両県で12教室を開講)
・順調に業務拡大。愛知、三重県下を中心に展開するホームセンターのカルチャー教室部門全国No.1を獲得
・平成24年10月(株)ヨーロピアンフラワーデザイン連盟様とFC契約。
・平成25年8月~ブライダル装花全般業務に挑む。花で奏でる異空間デザインに挑戦。
・現在、フラワーデザイン/デコレーション/ブライダル・空閑スペース・ディスプレー全般を手がけています。
(フラワー教室を手がけるかたわら、イベント・ウエディング装飾・館内装飾など各種ディスプレイ&コーディネートも行う。)
★ストーリー感ある世界観が特徴のデザインです。
・平成24年10月(株)ヨーロピアンフラワーデザイン連盟様とFC契約。
・平成25年8月~ブライダル装花全般業務に挑む。花で奏でる異空間デザインに挑戦。
・現在、フラワーデザイン/デコレーション/ブライダル・空閑スペース・ディスプレー全般を手がけています。
(フラワー教室を手がけるかたわら、イベント・ウエディング装飾・館内装飾など各種ディスプレイ&コーディネートも行う。)
★ストーリー感ある世界観が特徴のデザインです。
うつくしい森で飾られたモリーオ市、郊外のぎらぎらひかる草の波。
五月のしまいの日曜でした。わたくしは賑にぎやかな市の教会の鐘の音で眼をさましました。もう日はよほど登って、まわりはみんなきらきらしていました。時計を見るとちょうど六時でした。わたくしはすぐチョッキだけ着て山羊を見に行きました。すると小屋のなかはしんとして藁わらが凹んでいるだけで、あのみじかい角も白い髯も見えませんでした。「あんまりいい天気なもんだから大将ひとりででかけたな。」 わたくしは半分わらうように半分つぶやくようにしながら、向うの信号所からいつも放して遊ばせる輪道の内側の野原、ポプラの中から顔をだしている市はずれの白い教会の塔までぐるっと見まわしました。けれどもどこにもあの白い頭もせなかも見えていませんでした。うまやを一まわりしてみましたがやっぱりどこにも居ませんでした。